明神山（徳島県阿南市）

地元にある明神山（みょうじんやま）に行ってきた。バスで行くなら阿波橘から椿泊行きに乗って働々（どうどう）というバス停で降りる。バス停を降りて小さな橋を渡り、直ぐに右に折れる。しばらく歩くとT字の道に突き当たるので、左に折れると直ぐに峯神社という小さな神社がある。ここが登山の起点と考えて良い。今回は家内が県南方向に所要があったため、峯神社まで車で送ってもらった。

GarminのGPSをオンにしてストックを伸ばし、谷側に登っていく。沢沿いに建つ別荘風の建物を二軒やり過ごすと小さな橋がある。それをわたって、また歩いて行くとまた小さな橋があり、そこに明神山登山口の小さな標識があるので、それを左に入る。

あとは基本的には一本道なのだが、一部分かりにくい箇所もある。よく見るとテープがあるので注意して登っていく。一時間ほどで、中継基地横の広場（駐車場）に出る。左側にある鳥居をくぐり階段を登り切ると明神山山頂の標識がある。さらに進むと小さな社と展望台がある。

明神山は４４１メートル程の低山だが、海岸近くにあるため、海の眺めが素晴らしい。北側には橘湾、東側には紀伊水道が一望できる。東側はやや曇がかかっていたが、晴れていれば和歌山まで見通せるだろう。
西側は四国山地の山々を望むことができる。一際高い雪を被った山は剣山だろうか。

ちょうど昼時だったので、絶景を眺めながらインスタントラーメンの昼食にした。
広場まで戻り、四国の道と書かれた道を「阿波福井駅」方面に歩いて行くとしばらくは尾根沿いに素晴らしい海岸線が眺望できる。途中に休憩所からは牟岐大島が浮かんでいる。

阿波福井駅までは約６キロメートルと標識があるが、道は良く整備されており、歩きやすい。１時間ほどで山間の小さな集落に出る。標識に従って舗装道を左に折れる。直ぐにまた標識があるので、そこからは再度山道になる。

ここから阿波福井駅まで四国の道の標識に従っていく。いくつか分岐があるが、基本的には直進する。ただ、一箇所だけ左に曲がらないといけないのに、標識がない箇所があった。気付かずに真っ直ぐ行くと竹林に迷い込み、さらに進むと道が途切れた。これは分岐を見逃したなと思い引き返したら案の定だった。よく見れば分かるのだが、標識は是非立てて欲しいものだ。
阿波福井駅に着いたのが２時５０分。ちょうど徳島行きが出たばかりだった。このあたりは基本的には一時間に一本しかない。次の徳島行きまで５０分待って帰途についた。
明神山は、眺望だけ楽しむなら山頂近くまで車で行ける。とにかく天気の良い日を選んで行くと良い。登山としては２時間ほどだ。物足りない場合は阿波福井駅経由で帰れば４時間少々。歩きやすい道が多いので初心者でも十分に楽しむことができるだろう。