2008年2月24日日曜日

Skype専用端末使用記

ソフトウェアフォンはあたりまえだが、パソコンがないと使えない。しかし、Skypeくらい普及しているとパソコンなしで使える専用の端末が発売されている。日本ではLogitecがOEMで販売している。Skypeのキャンペーンに応募したらなんとこの端末が当選してしまった。ちなみにAmazonで買うと約15,000円だ。

形も大きさもストレートタイプの携帯電話とほぼ同じだ。電源を入れると利用可能な無線LANのネットワークを自動的に検索して接続する。同時にスカイプの設定も読み込まれるのでパソコンで入力したコンタクトリストと同じものが表示される。使い方は携帯電話とまったく同じで、電話番号を直接入力してもよいし、コンタクトリストから選択しても通話できる。ただし、チャットなどの機能はないし、メールも使えない。

音質は携帯電話よりも良いし、Skypeへかけるのは当然無料だ。SkypeIn/SkypeOutを契約していれば普通の電話へも携帯電話よりはるかに安い料金でかけられるし、受けることもできる。このあたりが最大の長所だろう。

欠点はブラウザを搭載していないので利用できる無線LANが限定されることだ。ほとんどの公衆無線LANはブラウザからユーザーIDやパスワードを 入力して認証するからだ。ただ、ライブドア・ワイヤレスはMACアドレスで認証できるので使える。また、FONはファームウェアで対応していて利用できる そうだ。WEPやWAPで認証するタイプの無線LANは問題なく使える。

それと、利用できるかどうかは別として、無線LANのネットワークが簡単に検索できるので持ち歩くと面白い。そこらじゅうにネットワークがあって、本当に無線LANは普及しているんだなと思う。特にオープンネットワーク(認証が不要の無線LAN)が多いのに驚かされる。意図的にオープンにしているというより、買ったままでセキュリティの設定をしていない人が多いのかもしれない。

ある程度実用的で、少し高価なおもちゃというのが今のところの感想だ。

Skype



2008年2月18日月曜日

FONを買いました

以前から話題のFON。わずか1980円のラ・フォネラというワイヤレスルーターを買うだけで世界中のメンバーが設置したルーターを自由に使ってインターネットにアクセスできる。今や、世界最大のワイヤレスネットワークになった。アクセスポイントマップを見ると、地域的なバラつきはあるが、ある程度の密度で設置されている。特に東京地区ではライブドア・ワイヤレスとの提携で山手線の内側はほぼ網羅されているし、かなり使えそうな感じだ。というわけで先日買ってきた。非常にコンパクトで、いわゆる「かわいい」デザインだ。電源コネクタとイーサポートが一つあるだけでシンプルこのうえない。

さっそく繋げると利用できるワイヤレスネットワークが一つしか表示されない。説明書によると公開用 (FON_AP)と非公開用(MyPlace)の二つが表示されるはずなのだが、非公開用だけしか見えないのだ。

しかたないので、パソコンのイーサポートと直付けしていろいろ調べてみると、プロバイダ側からIPアドレスが正常に取れていないようだ。当然インターネットには繋がらない。DHCPではなく固定のIPアドレスにしてみたが、やはり外へは繋がらなかった。

何度もネットワーク設定を変えたり、電源をオン・オフしたりと、いろいろやってみると、突然両方のネットワークが表示された。説明書に従って登録作業をすると、ステータスがルーター登録済み(AlienからLinus)になった。これで世界中のFONネットワークが使えるようになる(はずだ)。

でもここまで来るのにかなり苦労した。環境によってはかなり不安定になるようだ。ほとんどの場合は問題なく接続できるのだろうが、そうでなければ基本的なネットワークの知識がないと難しいだろう。ギブアップした人も多いかも知れない。

Fon

2008年2月7日木曜日

なぜVistaは嫌われる?

Windows Vistaが発売されてもう1年になる。しかしXPからのアップグレードはあまり進んでいないようだ。僕もちょうどVistaが発売された直後に子供にパソコンを買い与えたのだが、少し迷って結局はXPにした。XPで特に不満はないし、仕事も忙しいし、子供のためにVistaを覚えるのも面倒だしという理由だ。勤務先のシステム部門もVistaへのアップグレード計画はまったくない。このままXPを使い続けて、Vistaの次のOSであるWindows 7 で乗り換えればいいと考えている会社も多いそうだ。

ただし、実際にXPから移行した会社の担当者の話では「最初はVistaなんかダメだよ」と言っていたユーザーも、一ヶ月もするとたいていは「Vistaもなかなかいいね」と言いだすとか。でも好きか嫌いかと問われれば少なくとも好きではない。人は、特にエンジニアという人種は保守的で変化を嫌うものだ。

面白い例がある。ある大規模な病院で、昨年XPを全面的にVistaに変更したのだが、ほとんどまったく苦情がなかったとか。なぜなら利用者の大半が看護士や医療技術者で、彼らは医療情報DBへの接続用のクライアントにログオンできればOSがXPでもVistaでもMACでもLinuxでも気にしないのだ。唯一苦情が多かったのは管理部門で、病院でファイルマネージャー(ウインドウズ・エクスプローラ)を使うのは彼等くらいだったからだとか。


客「Vistaが欲しいんだけど」
店員「わかりました。どのVistaをお求めですか?ホームベーシック、ホームベーシック・アップグレード、ホームプレミアム、ホームプレミアム・アップグレード、ビジネスフルバージョン、ビジネスフルバージョン・アップグレード、エンタープライズ、エンタープライズ・アップグレード、アルティメイト32ビット、64ビット、アルティメイトリミテッド・・・・」
客「いったいどれがお薦めなんだい?」
店員「Mac OS X です」

915

http://www.joyoftech.com/joyoftech/joyimages/915.gif
この joyoftech.com というサイトは結構笑えるのでお薦めだ。

2008年2月3日日曜日

Bluetoothと携帯電話

カメラのついていない携帯電話はないが、ほとんど使っていなかった。写真を撮ってもメールで送るのはパケット代がもったいないし、かといってUSBでパソコンとつなぐのは面倒くさい。

でもパソコンにBluetoothアダプタを付けてからわりと使うようになった。僕の携帯電話はBlutooth対応なので、自宅のリビングでくつろぎながら、コマーシャルの合間に撮った写真をワイヤレスで自分の書斎にあるパソコンに簡単に転送できるのだ。日本製の携帯電話は一部の高級機しかBluetoothに対応していない。僕の携帯電話は安物だが海外メーカー(Samsung)なので対応している。やはりワイヤレスはすばらしいと思う。無線LANと同じで一度味をしめると後戻りできない。最近はSkypeもBlutetooth対応のヘッドセットを使うようになった。他によくUSBを使っているのはiPodとデジカメくらいだろうか。

デジカメはそろそろ新しいのが欲しいと思っているので調べてみると、国産のカメラでBlutetooth対応のものはないようだ。コダックで1台あったが、かなりりっぱな値段でちょっと手が出そうにない。

考えてみるとパソコン自体、Bluetooth機能がないものが多い。見栄えだけでほとんど使わない機能でゴテゴテと飾るよりずっと必要な機能なのにと思う。国産メーカーは反省して欲しいものだ。

今日は朝から雪だ。東京でこんなに降るのは3年ぶりくらいだろうか。思わず携帯電話のカメラで写真を撮った。もちろんBluetoothでパソコンに転送したものを貼り付けている。

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2008年2月2日土曜日

通勤電車でウェブを見る

通勤電車でウェブを見るなどと言えば、スマートフォンやPDAを想像するかもしれない。でも僕の場合は原始的というか、アナログというか、アメリカのIT関係のニュースサイトの記事を毎朝プリントアウトしているだけだ。

朝はじっくりと記事を選ぶ時間はないので、いくつかピックアップしてあるサイトのヘッドラインのうち、面白そうなものを直感的に選んでプリントアウトする。これを四つ折にして以前使っていた「超」整理手帳のフォルダー(写真)にはさんでおいて通勤電車の中で読む。つり革片手に立って読むのは少しコツがいる。家に帰ればA4サイズの菓子折りの箱に放り込んでおく。できれば週末に再度ざっと目を通したいのだが、たいていはそのままだ。箱が一杯になれば捨てる。

それでも日本のものとは違う視点で書かれた記事が多いので興味深い。気になる箇所には赤のボールペンでアンダーラインを入れる。何か思いつけばメモをちょこっと書き込んだりすることもある。このあたりは紙の最大の利点だろう。スマートフォンならこうはいかない。

と言いながら、途中の駅で乗ってくるおばさんがウィルコムのスマートフォンを持っていて、スタイラスペンを片手にいつもすらすらとウェブを見ている。正直ちょっとうらやましい。欲しいことは欲しいのだが、今のところ毎月5,000円も払ってまでも買う気にはなれない。必要もない。当面はアナログな方法で、ゆれる電車で足を踏ん張りながらウェブを見るに違いない。これもまた良し。

Printednews

アマゾンがオーディブルを3億ドルで買収

アマゾンがオーディブル を3億ドルで買収することになったそうだ。オーディブルといっても馴染みがないかもしれないが、世界最大のオーディオブックのダウンロード販売専門のオンラインショップだ。日本の書店にも本を朗読したCDのコーナーがあるが、あまり普及しているとは言えない。このオーディオブックがアメリカでは非常に人気があるのだ。

理由は一つには通勤方法の違いだろう。アメリカでは一部の大都市を除いて通勤はほぼ100%自動車だ。当然本も新聞も雑誌も読めない。だから、オーディオブックで読む(聴く)。オーディブルでは本だけだなく、一部の雑誌や新聞も販売していて、そのタイトルは 8万種類以上ある。iPodとの親和性もよく、事前にiPodをオーディオデバイスとして登録しておけば、ワンクリックでダウンロード、iPodへのインポートを自動実行してくれる。

値段はピンキリだが、例えば少し前にベストセラーだった「The Appeal」という小説は定価が27.95ドルでオーディオブックなら31.47ドルだ。新聞ならニューヨークタイムズの45分のサマリー版が毎日配信で年間69.95ドル。格安で買える会員制度もあり、僕もだいぶ前から会員になっている。

通勤電車はもっぱらペーパーバックで小説を読んでいるが、オーディオブックの時間が徐々に増えてきた。ちなみにペーパーバックを読むのに普通は3週間かかるが、オーディブルなら同じ程度のもので2週間くらいで聴ける。

いずれにしても車だけでなく、満員電車+オーディオブック+iPodの組み合わせは強力なので、日本語のオーディオブックももっと発売されて、ダウンロードで買えるようになればいいのにと思う。きっとキンドールでもオーディオブックが聴けるようになるのだろうか。

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