2016年12月30日金曜日

Born Free、自由な時代に生まれた世代

南アフリカでは1994年のアパルトヘイト廃止後に生まれた黒人を「Born Free」と呼ぶ。文字通り「自由な時代に生まれた世代」だ。
今年はある意味で一つの節目とも言える。つまり、最初のBorn Free 達が大学を卒業した年なのだ。今年から高等教育を受けた Born Free 達がどんどん社会に進出していき、南アフリカは徐々に 彼等・彼女等の国になる。
南アフリカを「カプチーノ社会」と呼ぶ事がある。カプチーノは2つの層からなる。非常に薄いホワイトクリームに粉末チョコレートを振りかけた上の層と、その残りの厚いブラックコーヒーの層だ。ホワイトクリームはもちろん白人、粉末チョコレートは極少数の、アパルトヘイト廃止前後に高等教育を受けた黒人の中間層だ。残りの大多数の黒人層は今でも貧しいままだ。
Born Free 達がこれからの南アフリカをどんな国にして行くのか、どうやって「カプチーノ社会」を変えていくのかは分からない。しかし、これからもずっとこの国を愛情を持って見続けていきたい。
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2016年12月20日火曜日

Burgersfortは山間の賑やかな町

今日はBurgersfort(バーガーズフォート)という山間の町に行ってきた。例によって特に目的はない。ドライブの目的地を探して地図を見ていると、地図の左下ぎりぎりにその名前があった。知人の祖母が住んでいるとかで聞いたことがある。任地のPharaborwaからは南に約170キロ。南西に広がる山岳地帯のほぼ中央に位置する。山間の小さな町だろうか。とにかく、Google  Mapに登録して出発した。

途中まではBride River Canyon(ブライデ・リバー・キャニオン)の道なので何度も通った事がある、美しい山岳地帯だ。その分岐を通り越して直進し、しばらくして右に折れると後は一直線。何もない道が延々続いたと思ったら、突然視界が開けて、町が見えた。あに図らんや、突然賑やかなCBD(Central Business District)のど真ん中だ。ちょうど2時間のドライブだった。

平日、月曜日にも関わらず町は賑やか、商店街には多くの人が行き交う。町の中心には大きなタクシーランクがあり、多くのコンビタクシーがひっきりなしに到着し、また出発している。地元よりずっと大きなショッピングモールがあり、人も多い。調べると人口はわずか6000人ほどなのだが、この地区の中心地で、周辺から多くの人が訪れるのだろう。

ショッピングモールに車を駐め、周辺を散策。本当に月曜日?人の多さに驚くばかり。ジリジリと照りつける暑さに少し閉口し、ショッピングモール内のファストフードでランチを取り、再度周辺の露店を冷やかして帰路についた。

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Burgersfortmall

2016年12月15日木曜日

雨の日は良い天気

今週に入って雨の日が続いている。おかげで気温もぐっと下がって日中でも過ごしやすい。南アフリカのこの地域では、こんな日を「良い天気」と言う。最初は多少抵抗があったが、猛暑の地ではまったく同感。

そう、ここ数日「良い天気」が続いている。

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2016年12月14日水曜日

チキン料理のレストラン@Giyani

今週から学校は夏休みに入りました。任地が学校だと夏休み中は当然仕事はなく、特にすることはありません。この期間を利用して長期の旅行をするボランティアも多いようです。私の場合は、特に予定もなくゆったりと過ごすつもりです。

というわけでもないのですが、今日は自宅から北へ150キロ程にある小さな町、Giyaniに行ってきました。モパニ郡最北の町で、以前から少し気になっていた町なのです。まあ、ドライブでもしようと思って、ふと思いついたってとこです。それと、わりと美味しいチキン料理のレストランがある聞いたことがあったので、とりあえずググってそこを目指しました。

途中は何もない、ひたすら低木の原野が続きます。リンポポ州の田舎の典型的な風景です。ほんとうに何もないです。1時間半ほどでGiyaniに到着しましたが、この地区の中心地らしく、ちゃんとショッピングセンターがありました。その一角に目的のレストランがありました。

目的のチキン料理を注文しました。といっても普通のグリルですが、ソースがやや特徴的でスパイシーだけど、適度に甘みがありました。まずまずですね。

食べた後は、そのショッピングセンターと周辺をブラブラしました。リンポポ州は南アフリカで一番黒人の比率が高い(約97%)のですが、このあたりも例に漏れず歩いている人は100%黒人で、アジア人もいませんでした。

予想通りこれと言って特徴のある町ではないのですが、こんな典型的な田舎の町を訪れるのは割と好きです。

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2016年12月11日日曜日

今日はファンラン(fun run)

今日は予報では一日雨なので走らないつもりだった。ところが、昼過ぎになっても雨は降らず、気温は低く、涼しい風が吹く絶好のランニング日和。そこで、夕方から走りに出た。

最近色々な行事が続き、週末が潰れることが多く、長距離はサボリ気味。当然走力もモチベーションを低下していたので、3キロ走って1キロ歩くというインターバル走にしてみた。

これが中々快適で、全然楽。最初10キロくらいのつもりだったが、結局距離を伸ばしてファラボーワ1周15キロにした。歩いたと言っても、腕をしっかり振って、やや大股で早く歩いたのでトレーニング効果はそんなに落ちていないはずだ。

考えてみると、10月のフルマラソン前から「苦しくても我慢して最後まで走る」トレーニングが続いていて「楽しく走る(fun run)」事を忘れていた。これからどんどん暑くなるし、無理は禁物。時々歩きを挟むこんな走り方を取り入れて楽しくトレーニングしようと思う。

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保育園の卒園式に参加しました

今日は任地の学校の近くにある保育園(Day Care Centre)の卒園式に行ってきました。知り合いの息子が卒園するので、誘われたのです。

参加者のほとんどは卒園生の母親であろう若い女性と、祖母らしき少し年配の女性、兄弟と思しき子どもたち。男性はほとんどいませんでした。もちろん非黒人は私だけ。式は現地語のみで進められたので、何を言っているかはさっぱり分かりません。

最初は子どもたちのお遊戯や歌が続きます。その後で一人一人前へ出て自己紹介と、将来就きたい職業を発表しました。これだけはなぜか英語。一番人気はパイロット。これは世界共通でしょうね。このとき女の子は水着着用。ちょっと意味不明?

最後にやはり一人ずつ呼ばれて、園長先生から卒業証書を授与されます。このとき子どもたちは角帽とガウンを着ます。これは保育園からなんですね。

卒園式の後は自宅でパーティーがありました。近所の友だちや、仲の良いご近所さんが集まってケーキとお菓子を頂きました。私はお祝いに日本製のペンとLEDライト付きの携帯ストラップをプレセントしました。とても喜んでくれました。

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2016年12月1日木曜日

Voortrekker Monument(フォールトレッカー記念碑)

今日は首都プレトリア郊外にある「Voortrekker Monument(フォールトレッカー記念碑)」に行ってきた。1835年、アフリカーナー(オランダ系移民)がイギリス系移民の迫害を逃れてケープ植民地から南アフリカ内陸部に進出した「グレート・トレック」を記念した記念碑だ。

グレート・トレックは苦難に満ちたもので、多くの移民が原住民との争いや病気で命を落とした。記念碑の名前はグレート・トレックに参加したアフリカーナーが自らをVoortrekker(前進する者たち)と呼んだことに由来する。アフリカーナー達は内陸部で自分たちの国家を建設するが、最終的にイギリスとの戦争に破れ、南アフリカ全土はイギリスの支配するところとなった。首都プレトリアを始め、現在の南アフリカの都市の多くはこのときにアフリカーナー達が入植・開拓したものだ。南アフリカの近代史上極めて重要な出来事なのだ。

巨大な記念碑の内部は博物館になっていて、当時の移民の生活を偲ぶことができる。また、記念碑の頂上は展望台になっていて、プレトリア市内が一望できる。一見の価値はある。

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