2008年9月27日土曜日

僕が朝型人間になった理由

僕は朝型人間だ。毎朝4時半には起床して、まずシャワーを浴びる。朝食までの2時間をいろいろな事をして過ごす。一日のうちで最も充実した時間だ。このスタイルを決定付けたのはもう15年も前に滞在したオーストラリアでの体験だった。

滞在したのはブリスベンの北100Kmほどのところにあるマルチドという小さな町だ。一帯はサンシャインコーストと呼ばれるビーチリゾートで、観光客のほとんどは地元オーストラリア人。温暖な気候のため、年金生活者が多い町としても知られている。この町に住む知人(オーストラリア人)のところに一ヶ月間厄介になったのだ。

オーストラリア人はスポーツ好きだ。その町もビーチリゾートだけあって、早朝から多くの人がサーフィンをしていた。ジョギングやウォーキング、サイクリングなどの人も多かった。滞在していたコンドミニアムからしばらくが公園になっていて、芝生のところどころに白いベンチやテーブルが置かれている。その向こうのビーチ沿いのカフェでは人々がコーヒーを飲みながら景色を眺めたり、語り合っている。これらが朝日に映えて実に美しいのだ。僕も最初は周辺の散歩から初めたが、まわりの景色を眺めながら、知らない間に走り出していた。

当初はジョギングが目的だった僕の朝型生活だが、今では週末にときどきウォーキングをするくらいで、普段は本を読んだり、調べ物をすることが多い。

朝型のメリットや、朝型になる方法などはいろいろ本も出ているので、ここでは語らない。しかし、そもそも早朝は一日で最も景色が美しい時間帯だ。それはビーチリゾートに限らず東京でも同じことだ。この時間に眠っているのはいかにももったいない話だと思う。

インターネットで見つけたマルチドの写真。四棟の高層ビルの一番右のコンドミニアムで滞在した。この時の滞在記をウェブにしてあるので興味のある方はどうぞ。オージー・イングリッシュ入門 




2008年9月20日土曜日

ITエンジニアのためのロードレーサー考

僕の書斎の片隅に自転車が置いてある。ロードレーサーといって、ツール・ド・フランスなどで使われるのと同じタイプだ。

僕は自転車が大好きで、以前は片道10Kmの道をこれで通勤していた。普段でも20Km程度なら車でなく、自転車で行っていた(ただし荷物がない場合)。当時、家内の実家まで約75Kmあったが、里帰りのときは家内と子供は車で、僕は自転車で行っていた。まったく休憩なしで200Kmの距離を5時間かけて走りきったこともある。

自転車というとマウンテンバイクやママチャリを想像する人も多いだろうが、ロードレーサーはそれらとはまったく別の乗り物だ。ママチャリが軽自動車とすれば、マウンテンバイクはジープ、ロードレーサーはF1だろうか。走るために特化した、それ以外のあらゆる不要な要素を削ぎとった乗り物がロードレーサーなのだ。

実際乗ってみるとそのスピードに驚く。少し気合を入れると30Kmはすぐに超える。瞬間なら40Km以上、下り坂なら60Kmは有に出る。もちろんこのスピードで落車すると命にかかわるのでセーブする。ツール・ド・フランスなどは100Kmを超えるので時々死人が出る。ロードレーサーは人間が自分の力だけで最も早く走れる乗り物だろう。

適度な有酸素運動はストレスを解消し、体脂肪を減らし、心肺機能を強化する。これほど健康によいことはない。ジョギングでもよいのだが、自転車、それもロードレーサーが一番効果的だそうだ。通勤に使うのが一番だが、東京ではいろいろ制約がある。僕もスーツやカッターシャツをロッカーに入れておいて毎朝トイレで着替えたりと結構大変だった。やはり普段は量販店で買った自転車で風を楽しみ。週末はロードレーサーで快適にというのがベターな選択かもしれない。

僕の愛車はカリフォルニアのスペジャライズトという会社のカスタムメイドだ。ロードレーサーは身長や体型に合わせたカスタムメイドが普通で、値段は当時で約20万円。ただの自転車ではなく世界最速の乗り物、自転車のF1だと思えば高くはないでしょう?冬のボーナスで買っても決して後悔しませんよ。

2008年9月13日土曜日

僕が会社の飲み会に行かない(行けない)理由

現在担当しているプロジェクトの打ち上げの案内のメールが来た。しかし、今回も行かない(行けない)だろう。酒が嫌いなわけではない。どちらからと言うと好きなほうだ。嫌いなのは酒ではなくて煙草なのだ。

以前は多少無理をしてでも行っていたのだが、ここ数年はますます拒否反応が顕著になって、受動喫煙だけで胸がむかむかするし、しばらく体調が悪くなる。だから忘年会や歓送迎会にも行けない。僕が煙草嫌いなのを知っている同僚は「煙草は別のところで吸います」と言ってくれるときもあるが、その人が吸わなくても他の客が吸えば同じことだ。

例外がまったくないわけではない。例えば個室の焼肉屋などは気が向けば行くことがある。焼肉が特に好きだと言うことではなく、焼肉屋は普通はかなり強力な換気扇が付いている。それで個室なら同席の人が吸わなければ害は最小限に抑えられる。しかし、焼肉が好きな人ばかりではないし、こちらからそうしてくれと言うわけにはいかないので本当に稀だ。

ある医学者は「喫煙とはゆっくりとした自殺行為である」と言っている。なら、非喫煙者にとって「喫煙者とはゆっくりとした殺人者である」と言える。大相撲のロシア出身力士がマリファナ吸引で解雇されたが、煙草の害がマリファナより大きいことは医学的に確からしい。両者の唯一の違いは合法か非合法かだけなのだ。法的見地ではなく、社会的・健康的見地からすれば煙草を吸った力士も解雇されるべきだろう。

いずれにしても煙草を吸うのは本人の自由だが、毒をばら撒く権利は誰にもない。あらゆる公共の空間、オフィスは当然だが、駅や店舗、飲食店などでの喫煙を法律で禁止・規制していない国は、先進国では日本をはじめごく少数になってきた。神奈川県で禁煙条例を検討しているそうだが、やはり早急に東京なども共同歩調を取ってもらいたいものだ。

2008年9月5日金曜日

Google Chromeを使ってみました

Google Chrome を使ってみた。外観は極めてシンプルだ。インストール直後の設定ではホームページのアイコンさえない。オプションも基本設定、詳細設定、高度な設定の三種類だけ。詳細設定など、ダウンロード先、パスワードを保存するかどうか、フォントと言語の変更の三つだけで、どこが詳細なのかと思ってしまう。ただ、描画は極めて早く、その点では非常に快適だ。

 
ちょっと違和感があるほどのこのシンプルさは何を意味しているのだろうか。Google Chromeはアプリケーションではなく、基本ソフト(プラットフォーム)だと考えれば納得がいく。すでに基本ソフトが多機能を前面に出してしゃしゃり出る時代は終わったのだ。基本ソフとトはあくまでアプリケーションを快適に動かすためのもので、そのための安定性、信頼性、堅牢なセキュリティがあればよい。高層建築の基礎のようなもので、本来はユーザーが意識する必要のないものだ。
 
一方、アプリケーションの主役はパソコンのローカルからウェブへ徐々にその主役が移りつつある。SaaSなどがその代表だし、オフィスソフトも普段はMS Office よりGoogle DocやCalender。OutlookよりGmail を使う人も少なくない。この傾向は今後ますます強くなるだろう。ブラウザはアプリケーションを動かすための基本ソフトなのだ。
 
そう考えると、ブラウザだってシンプルなほど良い。大切なことはウェブアプリケーションが安定、安心かつ快適に使えることだ。ブラウザそのものの存在を忘れてしまうようなブラウザこそ優れたブラウザであるとも言える。
 
僕自身はFirefox党で、その機能や操作性にはほぼ満足しているので、Google Chromeのデビューは悩ましいところだ。しかし、Googleとの親和性を考えると徐々に移行する可能性は十分ある。正式版が出れば今後のGoogle Chromeの方向性を確定するものになるだろう。