久しぶりのテント泊は、剣山の南側、那賀町の剣山スーパー林道の剣山トンネル側にある「奥槍戸(おくやりと)山の家」側にある次郎笈登山口から次郎笈(じろうぎゅう)→三嶺(みうね)の縦走に挑戦。
三嶺は、四国の剣山国定公園の西端に位置し、高知県と徳島県にまたがる山だ。標高1,894メートル、高知県最高峰だが山頂部は徳島県と二分している。日本二百名山および四国百名山に選定されている。
自宅から国道55号線、195号線、193号線を経て県道295号線、剣山スーパー林道に入る。奥槍戸山の家まではカーナビだと3時間20分だが、実際は2時間10分程で到着。
まずは次郎笈に登って尾根道を目指す。徳島県第二の高峰、次郎笈までは1時間20分ほどらしい。
登山道は適度に整備されていて、迷うような箇所はない。適所にマーキングもある。
予定通りに(と言うか途中でカメラを忘れた事に気がついて引き返したので30分のロス)で次郎笈山頂に。標識が新しいと思ったら、奥槍戸山の家の人が昨日新しくしたばかりらしい。
東側には徳島県の最高峰、剣山(つるぎさん)が見える。今回は三嶺が目標なので西側に進む。
はるか西に三嶺が見える。天気予報だと夕方から天気が崩れる可能性があるとかで、少し心配。
美しい笹のトレイルが続く。でも、暑そう。
まだ13.6キロある。先は長い。
丸石(まるいし)に到着。まだまだ1/3くらい。
丸石山頂から20分程歩くと丸石避難小屋がある。ここで昼食。パスタ+レトルトソース。
避難小屋と言ってもトイレも水場もない。
休憩していた登山客と話した。その人も剣山から三嶺の縦走を目指していたが、膝が痛くなり、断念して引き返すとか。山は安全第一、携帯電話も通じない山域の単独行ではなおさらだ。
次のピークは高の瀬(こうのせ)山。丸石からここまではかなりのアップで大変。それでも木陰が多少あるので、その意味ではましか。
ここでようやく半分くらい。
三嶺はまだまだ遠い。
ここからのトラバース道は、なかなか良い眺め。このあたりから蒸し暑さ+ザックの重さで体力をかなり消耗しだす。
4時過ぎになって、ようやく白髪山(しらがやま)避難小屋に着く。三嶺付近にはテント場がないので、ここで泊まることにする
少しガレ場を降りると水場がある。避難小屋の中に2リットルのペットボトルが5本置いてあったので、2本ほど借りて水を補給。うまい~!
避難小屋から10メートルの場所にテントを張る。アメリカの有名なアウトドア用品店のショップブランド。二人用のテントなので少し重いが、その分中は広くて快適。ドーム型なので、多少の雨でも中でストーブが使える。ちなみにスリーピングバックとパッドも同じ店から個人輸入したもの。
晩飯はレトルトカレー。山の楽しみは料理という人も多いようで、僕も美味しい料理を作りたいが、どうしても重くなるし簡単なもので済ませてしまう。
この時期の日の入りは7時過ぎなので、7時半には真っ暗。しばしLEDライトの下で持参のウイスキーを飲んでバタンキュー。少しガスが出たが心配した雨はふらなかった。ただ、風がかなり強く、夜中に何度か目が覚めた。かと言っても8時から寝たので寝不足ということはない。
翌日は、日の出とともに起床。フランスパンを焼いてジャム&マーガリン+コーヒーの朝食。見上げるとすぐそこには美しい三嶺がある。
しかし、昨日は次郎笈登山口からここまで約8時間。ここから三嶺までは往復で4時間。この暑さで合計で12時間歩くのは体力的に無理。残念ながら三嶺登頂は諦めて引き返す決断をする。
同じ道をピストンしたが、疲労困憊して、最後の次郎笈を再度登る気力はなし。丸石から次郎笈の間の分岐から剣山スーパー林道に降りてショートカットすることに。これだと2時間以上早く着ける。
30分程歩くと剣山トンネルが。これを抜けたところが奥槍戸山の家だ。疲れた疲れた。
ちょうど昼だったので「奥槍戸山の家」で「山菜うどん」を注文。うまかった。店の人(若い男性)の話ではこの時期はほとんどお客さんが来ない暇な時期だとか。夏休みが始まったばかりなので、奥さんらしい女性と、小学生が二人、赤ちゃんが一人遊んでいた(赤ちゃんは泣いていた)。以前から欲しかった徳島県発行の「南つるぎ登山マップ」をもらった。ラッキー。
今回の山行は
時間 27時間31分
距離 25.8キロメートル
でした。