2016年7月30日土曜日

昼休みの散歩ー町を知るためにー

このところ、毎日のように昼休み時間に学校の周りを散歩する。住んでいるのは学校から十数キロ離れた町で、車で通勤している。仕事が終わるとすぐに帰るので、学校の周りに何があるかあまり知らない。この時期は真冬だが、昼間の時間帯は日本で言うと初夏の感じで散歩に調度良い。それで、毎日のように散歩をしている次第だ。昼休みは40分しかないので、遠くには行けない。でも授業がないときは、少し時間をオーバーして遠出することもある。

何回か言ったが、このあたりはタウンシップと言って、旧黒人居住区で、今でも人口の99.6%は黒人だ。自宅のある町は旧白人居住区なので雰囲気はまったく違う。

学校の近くは言わばメインストリートなので、写真のような露店が軒を並べている(軒などないが)。1キロ程歩くと、大きなスーパーや銀行、ファストフード、家具店、衣料品店などが集まっている、この町で唯一のショッピングセンター(ショッピング・コンプレックスと言う)もある。

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メインストリート以外はほとんど住宅街になる。だだっ広い道の両側には、レンガ造りの質素な家が並んでいる。家は小さいが、庭に大きな木がある家が多い。

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ただし、この写真のような立派な家もところどころにある。

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やはり車だと、このような発見はできない。あと1ヶ月もすれば昼間は暑くて散歩どころではない。できるだけ散歩して町を知るようにしたいものだ。

2016年7月29日金曜日

鳥の糞対策は「蚊帳」

僕の家の前庭は三方に大きな木があって、ほぼ庭全てが木の枝に覆われている。良い木陰になるので、夏は涼しい。木の枝には鳩やら小鳥が止まってよく鳴いている。それは良いのだが、困るのは「鳥の糞」だ。季節にもよるのだが、今の時期はほとんど毎日のように車の屋根やボンネットに糞をするのだ。大抵は夜にするのだが、毎朝出勤前に確認して、糞が落ちていればバケツを持って洗わないといけない。結構固くなっていたりすると、洗うのに10分やそこらは取られて朝の忙しい時に面倒くさいことこの上ない。

車をいろいろ移動させたりしてみたが、同じだ。調べてみると、鳥はピカピカと光るものに糞をする習性があるらしく、車を移動させても追いかけてくるのだ。何か良い方法はないか、ネットとかで調べてみたが、見つからない。そもそも任期も半分を切っているので金をかけるのももったいない。諦めかけていたのだが、ふとJICAのから支給された「蚊帳」を思い出した。このあたりはマラリアの感染地域ではないのだが、過去に発生したことがあったらしい。マラリアは蚊から感染するので蚊帳が支給されたのだ。ただ、実際は蚊は少ないし、僕の家はドアや窓に網戸がついているので不要だ。それでクローゼットの肥やしになっていたのを思い出したのだ。しかも、この蚊帳は返却義務がないので、自由に処分することができる。

それでその蚊帳を少し切って調度良い大きさにして、車にかぶせてみた(写真)。効果テキメンで、それ以来まったく「糞害」に合わなくなった。網をかぶせる事で鳥から見たピカピカ度がかなり低下したのだろう。毎日網をかぶせるのは少し面倒だが、毎朝鳥の糞の掃除をするのよりずっとマシだ。

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2016年7月27日水曜日

BMI目標値(22)達成!

統計的に最も成人病等になりにくい健康なBMIは22だそうだ。それを目指していたのだが、できるだけ食事制限はしたくないし、なんとか運動だけで・・と思っていたのだが、最近ジョギングに気合を入れているせいか何とか達成した。良かった良かった。

もっともBMIは体脂肪率は考慮されないので、誤差はある。ここは南アフリカなので当然体脂肪計などないので(探せばあるかも・・)、体脂肪率は分からない。多分15%から20%の間とは思うのだが、これも15%以下、できれば12−3%くらいを目指したいと思っている。もっと走らないと・・・。ちなみに身長は170センチです。

BMI

2016年7月24日日曜日

南アフリカの地方自治制度(その2)選挙制度編

南アフリカでは8月3日に行われる統一地方選挙をひかえ、町には各党や候補者のポスターが貼られ、一部では暴動が起こるなど、各メディアの報道も選挙絡みが多い。

既に述べたように、南アフリカは国(National)、州(Province)、郡(District Municipality)、大都市圏(Metropolitan municipality) 、市(Local municipality)のカテゴリーに分けられる。もちろん、それぞれに議会がある。選挙制度はカテゴリーによって少しずつ異なる。

国の選挙

国政選挙は5年に一度行われる。

下院議員(国民議会)

下院議員は全部で400議席ある。そのうち200議席は全国を選挙区とするで拘束名簿による比例代表選挙で選ばれる。他の200議席は各州を選挙区とする同じく比例代表選挙で選ばれる。各州の議員定数は州の人口に比例して、30〜90議席を配分されている。有権者は2つの選挙区に属することになるが、投票するのは一票のみである。

上院議員(全国州評議会)

上院議員は各州の代表とされる。各州には人口に関係なく10議席が割り当てられる。9州あるので、定員は90議席である。10議席のうち、6議席は常任議員と称され、州議会から各政党の構成比率に比例して選出される。残りの4議席は特別議員と呼ばれ、州政府の閣僚から選出される。つまり、上院議員は国民の直接選挙では選ばれない。

州議会の選挙

州議会選挙は国政選挙と同時に実施される。投票方式は国政選挙と同じく拘束名簿による比例代表選挙である。つまり、有権者は同時に下院議員選挙と州議会議員選挙に各一票を投じる。

 地方議会選挙

地方議会においても選挙は5年に一度実施され、国政選挙の間の年に行われる。

大都市圏及び市議会議員選挙

大都市圏及び市議会議員のうち半数は市の全域を選挙区とする拘束名簿による比例代表選挙で選ばれる。つまり投票用紙には党名を記入する。残りの半分は市を複数に分けた区(Word) の代表として、投票用紙には候補者名を記入する。なお、非常に小規模であって、市議会議員が少ない市では比例代表選挙のみで区の選挙がない場合がある。

郡議会議員選挙

郡議会議員のうち、4割は拘束名簿による比例代表選挙で選ばれる。残りの6割はその郡を構成する市議会から選出される。つまり有権者が直接投票するのは比例代表選挙のみである。

なお、人口の非常に少ない地区の中には市に属せず、郡だけに属する場合があり、その場合は郡議会議員選挙のみに投票する。また、大都市圏は郡に属さず、単独で存在するため、郡議会選挙は行われない。

首長選挙

南アフリカの政治制度の特徴として、大統領を始め、首長(州首相、郡長、市長)を直接選挙で選ぶという制度がなく、各首長は議会議員選挙の後で各議員の互選によって選ばれる。もちろん通常は第一党の党首、地区代表者、または選挙時に首長として指名された者(議員)が選ばれる。首長は各議会の議長を兼ねる。

総括

以上のように、南アフリカでは選挙は原則として比例代表方式である。これは憲法の規定による。南アフリカは多民族国家なので、各民族出身の議員数をその民族の人口と比例させる必要がある。例えば、もし小選挙区制度を採用すれば、議員のほとんどが黒人(人口の8割が黒人のため)になってしまう。このような事態になれば民族和解は成り立たない。

ただし、幾つかの例外がある。下院議員の場合、なぜ単純に全国区の比例代表選挙のみにしないかだが、恐らくは少数民族、具体的には白人に対する優遇策だと思われる。南アフリカの白人の人口は全国的には9%だが、かなり地域的な偏りがある。私の住むリンポポ州では人口の約97%が黒人で白人はわずか2.6%に過ぎない。ところが都市部であるハウテン州や西ケープ州では人口の15%以上が白人である。つまり、単純な全国区にした場合は全下院議員400議席のうち、白人は36議席しか獲得できないが、州を選挙区として加えた場合は議席がかなり増加する余地がある。私見だが、アパルトヘイトを廃止して新憲法を草案する過程で、当時の白人政権の間で妥協が成立したのではないだろうか。

同様に、大都市圏及び市議会議員選挙では比例代表に加えて小選挙区制度を取り入れている。これも、比例代表制度だけでは白人の議員が出現しにくくなるためだと思われる。例えば、私の住む Ba-Phalaborwa市は人口15万人のうち、93%が黒人である。単純に比例代表選挙にすれば全市議会議員が黒人になるであろう。しかし、市の中心地(タウンと称される)Phalaborwaでは地区の人口1万3千人のうち、56%は白人であり、ここを区とする議員は白人になる可能性が高い。

このように南アフリカの選挙は地方レベルから国政レベルまで比例代表制が基本である。しかし、比例代表制の最大の欠点は政権交代、正確には政権与党の交代が非常に起きにくい事である。現にアパルトヘイトが廃止され、全民族による民主的な選挙が行われるようになって22年間が経つが、その間一貫して政権を維持しているのがANC(African National Congress:アフリカ民族会議)である。これは国政だけでなく、ほとんどの州や郡、市議会に至るまで同様である。長期政権には当然のように腐敗が付きまとう。あらゆる政治レベルにおいて汚職が日常的に行われており、政権交代の難しさと相まって国民、特に若い層の政治離れ、諦めが問題となっている。実際、周りの講師と学生10人に投票に行くかどうか聞いてみたのだが、8人が「行かない」、2人が「分からない」で、「行く」と答えたのは一人もいなかった。

 

写真は自党への投票を呼びかける主要政党のポスター。

下院議員400人のうち圧倒的多数の約250議席を占めるのが政権与党のANC(African National Congress:アフリカ民族会議)、第二党のDA(Democratic Alliance:民主同盟)は約90議席を持ち、白人やカラード(混血)の支持者が多いとされている。第三党のEFF(Economic Freedom Fighters:経済的自由の闘士)はANCから分離した反資本主義、汚職撲滅、黒人至上主義を訴えるラディカルな新興政党で前回の選挙では25議席を獲得している。

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2016年7月17日日曜日

中間報告会@プレトリア(高等教育訓練省&JICA)

7月14日、15日とプレトリアの高等教育訓練省とJICAで中間報告会があった。赴任後1年間の活動状況を報告するのだ。26年4次隊(昨年の3月に赴任)なのに今頃中間報告もないが、諸般の事情で遅れていた。

高等教育訓練省の方はもちろん英語なので、かなり緊張したが、まあ何とか終了。JICAの方は日本語なので、多少は緊張したが、まあちゃちゃっと終わった。
報告会は他のボランティアの活動状況がよく分かり、かなり参考になる。南アフリカは学校の要望が多く、日本で教職の経験がある人も多い。こちらはコンピュータのプロだが、教育のプロではないので、特に授業の進め方とかはさすがだなと思う事も多い。

今回からプレトリア行きは車での移動が認められたので、高速バスではなく、同期のSV(シニアボランティア)と6時間のロングドライブをした。朝の8時に任地ファラボーワの出発。2時間かけてリンポポ州の州都ポロクワネまで一般道、それからは高速道路に乗って3時間、途中で複数回、合計1時間ほど休憩を取り、プレトリアまで。途中は市街地以外は制限速度120キロだ。特に高速道路では大抵の車が140キロくらい出している。プレトリアまでは約470キロなので、休憩を除くと、5時間で着くのは日本では考えられない。郷に入ればとは言うものの、制限速度以上は出したくないものだ。

次回の報告会は11月の下旬、そして来年の3月には僕らの最終報告会になる。

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2016年7月4日月曜日

自宅の Windows 7 を Windows 10 にアップグレード

Windows 10  へのアップグレードが無料でできる期限7月29日が近づいてきたので、日本の自宅にある Windows 7 をアップグレードした。

VPNを使って自宅のLANに接続してから、VMWareの管理コンソールを起動する。それで前もってダウンロードして自宅のファイルサーバーに置いてあったアップグレード用のISOを Windows 7 の仮想ドライブとして接続。あとはコンソール上から仮想ドライブ上の実行ファイルをダブルクリックするだけ。

ただ、インターネット接続が3Gで遅い上に、自宅まで23ホップもあるので、レスポンスが悪く、大分時間がかかった。でも、南アフリカから自宅のPCのアップグレードができるのだから、贅沢は言えない。

Windows 7 で十分満足していたのだが、仕方ない。何かあんまり変わっていない?

Windows 8.1 の方はどうしようかなぁ。Windows 10が2台あっても仕方がないので、そのままにしておくか・・・。ちなみにMacBook Pro上の仮想マシンは3月の一時帰宅時にアップグレード済み。ただし、Windows updateがいっぱいバンドル喰うので、まったく起動していない。ほとんど使わないし保険みたいなもんだね。

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2016年7月3日日曜日

在外選挙投票をしました

第24回参議院選挙の投票をしてきました。

海外在住者は、事前に在外公館(大使館又は領事館)で在外選挙人登録をすれば在外公館で国政選挙の投票ができます。申し込み後数ヶ月で、国内最終居住地の選挙管理委員会から「在外選挙人証」が在外公館まで送られてきます。これと旅券か日本の運転免許証があれば投票ができます。つまり、在外選挙人登録の申し込み、在外選挙人証の受け取り、投票、と3回も在外公館へ行く必要があります。大使館のある首都や領事館のある大都市周辺に住んでいるならまだしも、僕のように地方に住んでいると大変です。

僕の場合はプレトリアの日本大使館まで、約500キロ、車で約5時間かかります。申し込みや、受け取りはJICAのミーティング等のついでに行ったのですが、今回の投票については当たり前ですが、完全自腹です。車のガソリン代や高速道路の料金、ホテル代等結構な負担です。でも、選挙は国民の義務ですから・・・。まあ、日頃田舎住まいなので、たまに気分転換を兼ねた小旅行だと思えば苦にはなりません。今はちょうど冬休みで暇だしね。

ちなみに在外選挙の場合は、国内の投票日までに投票用紙が所管の選挙管理委員会に届く必要があるために期日前投票のみです。南アフリカの場合はちょうど一週間前の7月3日の明日、日曜日が最終投票日です。

 

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