2016年12月30日金曜日
Born Free、自由な時代に生まれた世代
今年はある意味で一つの節目とも言える。つまり、最初のBorn Free 達が大学を卒業した年なのだ。今年から高等教育を受けた Born Free 達がどんどん社会に進出していき、南アフリカは徐々に 彼等・彼女等の国になる。
南アフリカを「カプチーノ社会」と呼ぶ事がある。カプチーノは2つの層からなる。非常に薄いホワイトクリームに粉末チョコレートを振りかけた上の層と、その残りの厚いブラックコーヒーの層だ。ホワイトクリームはもちろん白人、粉末チョコレートは極少数の、アパルトヘイト廃止前後に高等教育を受けた黒人の中間層だ。残りの大多数の黒人層は今でも貧しいままだ。
Born Free 達がこれからの南アフリカをどんな国にして行くのか、どうやって「カプチーノ社会」を変えていくのかは分からない。しかし、これからもずっとこの国を愛情を持って見続けていきたい。
2016年12月20日火曜日
Burgersfortは山間の賑やかな町
今日はBurgersfort(バーガーズフォート)という山間の町に行ってきた。例によって特に目的はない。ドライブの目的地を探して地図を見ていると、地図の左下ぎりぎりにその名前があった。知人の祖母が住んでいるとかで聞いたことがある。任地のPharaborwaからは南に約170キロ。南西に広がる山岳地帯のほぼ中央に位置する。山間の小さな町だろうか。とにかく、Google Mapに登録して出発した。
途中まではBride River Canyon(ブライデ・リバー・キャニオン)の道なので何度も通った事がある、美しい山岳地帯だ。その分岐を通り越して直進し、しばらくして右に折れると後は一直線。何もない道が延々続いたと思ったら、突然視界が開けて、町が見えた。あに図らんや、突然賑やかなCBD(Central Business District)のど真ん中だ。ちょうど2時間のドライブだった。
平日、月曜日にも関わらず町は賑やか、商店街には多くの人が行き交う。町の中心には大きなタクシーランクがあり、多くのコンビタクシーがひっきりなしに到着し、また出発している。地元よりずっと大きなショッピングモールがあり、人も多い。調べると人口はわずか6000人ほどなのだが、この地区の中心地で、周辺から多くの人が訪れるのだろう。
ショッピングモールに車を駐め、周辺を散策。本当に月曜日?人の多さに驚くばかり。ジリジリと照りつける暑さに少し閉口し、ショッピングモール内のファストフードでランチを取り、再度周辺の露店を冷やかして帰路についた。
2016年12月15日木曜日
雨の日は良い天気
今週に入って雨の日が続いている。おかげで気温もぐっと下がって日中でも過ごしやすい。南アフリカのこの地域では、こんな日を「良い天気」と言う。最初は多少抵抗があったが、猛暑の地ではまったく同感。
そう、ここ数日「良い天気」が続いている。
2016年12月14日水曜日
チキン料理のレストラン@Giyani
今週から学校は夏休みに入りました。任地が学校だと夏休み中は当然仕事はなく、特にすることはありません。この期間を利用して長期の旅行をするボランティアも多いようです。私の場合は、特に予定もなくゆったりと過ごすつもりです。
というわけでもないのですが、今日は自宅から北へ150キロ程にある小さな町、Giyaniに行ってきました。モパニ郡最北の町で、以前から少し気になっていた町なのです。まあ、ドライブでもしようと思って、ふと思いついたってとこです。それと、わりと美味しいチキン料理のレストランがある聞いたことがあったので、とりあえずググってそこを目指しました。
途中は何もない、ひたすら低木の原野が続きます。リンポポ州の田舎の典型的な風景です。ほんとうに何もないです。1時間半ほどでGiyaniに到着しましたが、この地区の中心地らしく、ちゃんとショッピングセンターがありました。その一角に目的のレストランがありました。
目的のチキン料理を注文しました。といっても普通のグリルですが、ソースがやや特徴的でスパイシーだけど、適度に甘みがありました。まずまずですね。
食べた後は、そのショッピングセンターと周辺をブラブラしました。リンポポ州は南アフリカで一番黒人の比率が高い(約97%)のですが、このあたりも例に漏れず歩いている人は100%黒人で、アジア人もいませんでした。
予想通りこれと言って特徴のある町ではないのですが、こんな典型的な田舎の町を訪れるのは割と好きです。
2016年12月11日日曜日
今日はファンラン(fun run)
今日は予報では一日雨なので走らないつもりだった。ところが、昼過ぎになっても雨は降らず、気温は低く、涼しい風が吹く絶好のランニング日和。そこで、夕方から走りに出た。
最近色々な行事が続き、週末が潰れることが多く、長距離はサボリ気味。当然走力もモチベーションを低下していたので、3キロ走って1キロ歩くというインターバル走にしてみた。
これが中々快適で、全然楽。最初10キロくらいのつもりだったが、結局距離を伸ばしてファラボーワ1周15キロにした。歩いたと言っても、腕をしっかり振って、やや大股で早く歩いたのでトレーニング効果はそんなに落ちていないはずだ。
考えてみると、10月のフルマラソン前から「苦しくても我慢して最後まで走る」トレーニングが続いていて「楽しく走る(fun run)」事を忘れていた。これからどんどん暑くなるし、無理は禁物。時々歩きを挟むこんな走り方を取り入れて楽しくトレーニングしようと思う。
保育園の卒園式に参加しました
今日は任地の学校の近くにある保育園(Day Care Centre)の卒園式に行ってきました。知り合いの息子が卒園するので、誘われたのです。
参加者のほとんどは卒園生の母親であろう若い女性と、祖母らしき少し年配の女性、兄弟と思しき子どもたち。男性はほとんどいませんでした。もちろん非黒人は私だけ。式は現地語のみで進められたので、何を言っているかはさっぱり分かりません。
最初は子どもたちのお遊戯や歌が続きます。その後で一人一人前へ出て自己紹介と、将来就きたい職業を発表しました。これだけはなぜか英語。一番人気はパイロット。これは世界共通でしょうね。このとき女の子は水着着用。ちょっと意味不明?
最後にやはり一人ずつ呼ばれて、園長先生から卒業証書を授与されます。このとき子どもたちは角帽とガウンを着ます。これは保育園からなんですね。
卒園式の後は自宅でパーティーがありました。近所の友だちや、仲の良いご近所さんが集まってケーキとお菓子を頂きました。私はお祝いに日本製のペンとLEDライト付きの携帯ストラップをプレセントしました。とても喜んでくれました。
2016年12月1日木曜日
Voortrekker Monument(フォールトレッカー記念碑)
今日は首都プレトリア郊外にある「Voortrekker Monument(フォールトレッカー記念碑)」に行ってきた。1835年、アフリカーナー(オランダ系移民)がイギリス系移民の迫害を逃れてケープ植民地から南アフリカ内陸部に進出した「グレート・トレック」を記念した記念碑だ。
グレート・トレックは苦難に満ちたもので、多くの移民が原住民との争いや病気で命を落とした。記念碑の名前はグレート・トレックに参加したアフリカーナーが自らをVoortrekker(前進する者たち)と呼んだことに由来する。アフリカーナー達は内陸部で自分たちの国家を建設するが、最終的にイギリスとの戦争に破れ、南アフリカ全土はイギリスの支配するところとなった。首都プレトリアを始め、現在の南アフリカの都市の多くはこのときにアフリカーナー達が入植・開拓したものだ。南アフリカの近代史上極めて重要な出来事なのだ。
巨大な記念碑の内部は博物館になっていて、当時の移民の生活を偲ぶことができる。また、記念碑の頂上は展望台になっていて、プレトリア市内が一望できる。一見の価値はある。
2016年11月26日土曜日
今日のランチ
いつもはランチは弁当(サンドイッチとか)持参ですが、週一回は同僚と外食しています。
今日は近くのレストランで牛の内臓の煮込みを食べました。耳とか、鼻、脳みそも入っているので、正確には肉以外の煮込みです。味付けはかなり濃いですが、わりと美味しかったです。これに大盛りのパップ(トウモロコシの粉末をお湯で溶いた物)が超定番です。これをハエをはらいながら手で食べます。
2016年11月19日土曜日
夏に備えてハイドレーションパックを購入しました。
今まで長距離走トレーニングの給水は日本から持参したボトルポーチを使っていた。しかし、去年フルマラソンのトレーニングをしていて思ったのはやはり500ミリリットルでは全然不足だとということ。それで、事前にルートの途中(バス停の裏とか)に別のボトルを隠しておいたりとかしていたが、どうも面倒くさい。しかも、これから夏でトレーニング中に十分に給水しないと熱中症の恐れもある。
それで、結局はハイドレーションパックを購入した。小ぶりのバックパックタイプで1.5リットル給水可能。これなら酷暑の南アフリカでのフルマラソンのトレーニングにも十分対応できるだろう。
※オンライン通販で頼んだのでちょっと心配だったが、4営業日で無事配達しました。
2016年11月4日金曜日
卒業・進級テストが始まりました
毎年恒例の卒業・進級テスト( National Certificate Vocational )が始まりました。このテストは全国一斉に同じ問題で実施されます。校内テストや各種実習レポート等を加味して卒業・進級が決まるのですが、一番比率の高いのがこのテストです。
写真はホール(講堂)でのテストの様子です。何百人が同時に受験する様は圧巻です。学生は入場時にIDを掲示して本人確認をし、かつ金属探知機で検査されます。ハイテクを使ったカンニング機器の持ち込みを防止するためです。さらに、テスト中にも再度IDで本人確認をするという念の入れようです。
合格率はコースにもよりますが、ITコースの場合卒業年次生(3年生)の25%くらいです。3年生になるまでに既に入学時の半分以下になっているので、かなりの狭き門です。
2016年10月31日月曜日
Garmin Vivoactive HR を使う
以前はiPhoneを持ってランニング用アプリで距離や時間、ペースを測りながら走っていた。
しかし、やはり長距離を走る時はやや重いし、専用のケースが邪魔になる。先日参加したマラソンレース、Jacaranda City Challenge では音楽デバイスの使用が禁止されていることもあり、表題の腕時計を買った。
GPSが内蔵されていて、時間は当然だが、走った距離やペース(1キロあたりの所要時間)がリアルタイムに表示される。これは非常に便利な機能だ。上り坂だとペースがぐっと遅くなるし、下り坂だと早くなるのだが、その程度が常時確認できるので、ペース管理にとても役立つ。この腕時計単独では地図を表示する機能はないが、スマートフォンと連動することで、後で確認できる。心拍数センサーも内蔵されていて、それもリアルタイムで表示できる。心拍機能の負荷状況が分かるので、何とか活用したいと思っている。
また、いわゆるスマートウォッチとしての機能もある。Bluetoothで連動しているスマートフォンにメールやLINE、Facebook、SMSなどの着信があると、この時計がブルッと振動して通知してくれ、送られてきたメッセージの一部が表示されるのだ。また、カレンダーに登録されているイベントも表示される。
あまりに機能が多いので、ランニング用としての機能以外は十分には使いこなしていないが、まあボチボチ使っていこうと思っている。
2016年10月30日日曜日
南アフリカのBraai(BBQ)
昨日は現地在住の日本人といっしょに、知人宅にBraai(ブライ)に招待された。Braaiは現地語でバーベキューのことだ。
知人宅は1年前に購入したばかりだそうだが、広い裏庭は芝生に覆われていて、プールもある。原住民の伝統的な住宅風の草葺の屋根のあるデッキもあり、とても洒落た作りだ。その知人は白人女性なのだが、知人と言っても会ったのは2−3回、今日会ったのは1年ぶりくらい。とある銀行の任地の支店のマネージャーをしている。ご主人、事実婚だそうなので正確にはボーイフレンド、はイギリス国籍だそうだ。
着くとすでに薪に火がついていた。炎が弱くなってくるまで待ってから料理を焼くのだが結構時間がかかる。その間軽食を食べ、ビールを飲み、会話を楽しみなが待つのが南アフリカ流だ。5時にお邪魔して、実際にBraaiを食べ始めたのは8時くらいだろうか。こちらでBraaiと言うと分厚いステーキ肉や超ロング・極太のソーセージが定番なのだが、焼き鳥風の串刺しのチキンや魚、野菜が中心でとても美味しかった。日本人の好みに合わせてくれたのかもしれない。
とにかくたっぷりと飲んで、食べて、喋った。イギリスのこと、南アフリカのこと、日本のことなどなど話は尽きなかった。その間にどのくらいのビールと赤ワインが空いただろうか。ふと気付くと11時。こりゃいかんと失礼した。とにかく楽しい時間を過ごせて、よい思い出になった。
2016年10月23日日曜日
フルマラソンと「アブローラー」
フルマラソンのトレーニングの一貫として走り込み以外にも筋トレ、腹筋と腕立て伏せだけですが、をしていたのですが、アブローラーについては腰を痛めるリスクを回避するために「膝コロ」しかやっていませんでした。でもレースが終わったので挑戦した次第です。
とりあえず動画のように、少し浅めですが「立ちコロ」ができました。1セット(10回)はできそうです。
レースから1週間ゆっくり休息したので、来週からランニングと筋トレを復活する予定ですが、「膝コロ」に替えて「立ちコロ」にしたいと思います。
2016年10月15日土曜日
フルマラソン完走!Jacaranda City Challenge 2016
本日プレトリアで開催されたマラソンレース、Jacaranda City Challenge 2016のフルマラソンの部に出場。無事完走することが出来た。
前日(金曜日)の8時に家を出発、途中の休憩も含めて6時間かけてプレトリア着。ホテルでいっしょに参加する日本人ボランティア、SV1名、JV2名と合流した。すぐに会場へ行って参加登録をして参加賞とTシャツとゼッケンを受け取った。その日の夕食は料理自慢のSVがパスタが主体のカーボローディング食を作ってくれた。翌日は3時30分起床のため、8時には就寝。そんな時間に眠ることはめったにないため、熟睡とは行かなかったが、なんとか眠れた。
前日に作っておいたオニギリの朝食を取り、すぐに会場へ。すでにたくさんの人が集まっていた。
天気は快晴、最高気温は27度のまずまずのコンディション。予定通り5時45分にスタートのサイレンが鳴った。満開の紫色のジャカランダの花の下のランは快適だった。もちろん、そんなゆとりは最初だけ。なにせ、マラソンレースに出場するのも、フルマラソンも、海外レースも初めての三大初めて。最初は意識的に1キロ6分のペースを維持したが、かなりアップダウンがあるタフなコース。だんだんとペースが遅くなり、30キロを過ぎた頃から体力は消え失せ、ただただ気力だけで足を前に運んだ。それでも、目標だった「最後まで絶対に歩かないぞ!」を無事に達成。記録は4時間33分。できれば4時間30分を切りたかった。スタート時点の混雑で、スタートの合図からスタートゲートまで10分近くかかり、それがなければ達成できたのだが・・。しかし、それも含めてのレースだ。残念だが仕方がない。ちなみに順位は完走2340人中の1313位、エイジグループでは47人中の15位だった。
達成感は素晴らしかったのは確かだが、とにかく疲れた。
2016年10月6日木曜日
Androidを買いました。ちょっと良い感じ。
ガラケーが壊れたので、Androidを買った。日本へ帰るとiPhoneを買うし、半年しか使わないので安いやつ。ちなみに南アではiPhoneは恐ろしく高くて、日本の倍近い。
Androidは久しぶりに使ったが、結構良くなっている印象。特に「OK Google」と呼びかけるだけで、特にアクションなしで音声認識してくれるのが良いね。Siriはホームボタンを長押ししないといけないので操作性が悪い。
毎夜枕元で充電しているので、朝一番に寝ぼけまなこでベッドから手を伸ばさずに時間や天気、最高気温を聞ける。この違いは結構大きい。僕の英語もちゃんと分かってくれるし、目覚ましに好きな音楽も聞ける。’OK Google, I want to listen to Adele's Hello’ で起動した画面。
2016年10月4日火曜日
「Kindle Unlimited」は継続!
Amzonnの新サービス「Kindle Unlimited」に加入して約1ヶ月が経過した。
Kindle Unlimited対応の本は旧作中心で思ったより少ない。それでもアフリカの、映画館も本屋もない片田舎から日本語の本がいつでも読めるのは素晴らしい。それに、雑誌などは最新号が対応しているので、それだけでもお得感がある。月額980円なので、本と雑誌合わせて2〜3冊程度読めば確実に元は取れる。結論としては、このまま継続することにした。
それにしても3月の一時帰国時にKindle Fireを買ってきてよかった。雑誌はやはりカラーじゃないと読む気がしないし、Amazon Prime会員向けの映画の無料配信も見られる。
2016年9月29日木曜日
今年(今学期)の授業が終了しました。
今日で今年(今学期)授業が終わった。来週1週間は短い学期休み。それが終わると10月下旬からいよいよ卒業・進級試験。それまで二週間あるのだが、学生はまったく授業に出てこないし、もちろん授業もない。学生が自主的に試験勉強するという理屈らしい。年内の仕事は卒業・進級試験の監督のみ。試験が終わると12月から1月初めにかけて、長い夏休みだ。特に予定はないが、まったりと過ごすだろう。思い立ったら日帰りか一泊くらいで、近場の観光地でも行くかもしれない。
1年半で作った色々な資料はもちろんほぼ全て電子化してあるので、先程(多分来年同じ科目を教える)同僚のPCにコピーした。全部で約0.8GB。来年は授業はしないで、スキトラの仕上げの補助・アドバイスだけの予定なので、ここでの主な活動はほとんど終わったようなものだ。兎に角残り半年弱、最後の力を振り絞って活動を仕上げよう!
2016年9月24日土曜日
卒業試験直前なのに授業がない不思議
校内はすっかり来月下旬から始まる卒業・進級試験モードだ。合格率の驚異的な低さにも関わらず、授業がほとんどない。教科書を全部終わらせた訳でもない。8月の校内試験が終わると徐々に学生が来なくなり、それに伴い授業もなくなるのだ。学生が自宅で勉強するためだろうか・・。
日本なら学校が組織的に対策授業をしたりして臨戦モードになるだろう。しかし、ここではそんなことはまったくない。
とりあえず、自分の科目(Data Communication and Networking)だけでも合格率を上げようと、過去問演習・解説の特別授業を実施中だ。当然だが、学生は非常に熱心に聞いている。なぜ他の科目でも同じことをしないのか不思議でしかたがない。今週いっぱいで終わる予定だったが、学生の希望で来週も実施することになった。週末に再試験用の過去問で教材を作らないと。
※主任講師に「過去問題の演習・解説の特別授業をする。」と言ったら「なるほど、それは良いことだね。ありがとう。」と初めて気付いたような言い方。「本来はあなたが主導して講師にやらせるべきだろう。」とは言わなかったが、万事こんな感じだ。
※TVET Collegeの場合は合否はNational Certificateと言う最終学歴になるので、一生ついて回る。もちろん就職にも影響大だ。なのに講師の熱意があまり感じられない。学生も合格率の低さを知っているので、最初から諦めているのかなぁ。実は僕の授業に参加しているのもほとんどは合格する可能性のある成績上位の学生ですね。
2016年9月21日水曜日
今日のランチは鳥の足
同僚がその chicken footをランチに買ってきた。「旨いから食べてみろ」と言われておそるおそる食べたがビミョー。僕の様子を面白そうに見ていたその同僚に「今度chicken headを食べて見るか?」と言われた。BBQの時に縦半分にして焼いて食べると美味しいそうだ。
彼の言うには「南アフリカ人は何も捨てずに全部食べるんだ」。その精神には心から敬意を示すが、それだけは絶対無理。「No thank you」と断った。
2016年9月18日日曜日
英語の歌を聴く
2016年9月17日土曜日
9月の卒業式
今日(9月16日)に卒業式があった。
南アフリカの学期は1月から12月まで。なぜ今頃卒業式が?しかも今日の卒業式の対象は昨年の卒業生だ。何回か言及したが、任地の学校(モパニカレッジ)では進級・卒業には国家試験に合格する必要がある。11月に実施されるのだが、不合格になると2月に追試験がある。なんのかんので、最終的に卒業が確定するのは4月くらいになるらしい。それで、さらになんのかんので今頃卒業式が行われるのだ。ちなみにITコースでは毎年150人くらいが入学するのだが、最終的に卒業できるのは1割以下。今年は(去年は)わずか6人しか卒業できなかった。
卒業式には本人はもちろん保護者や親戚も参加し、賑やかに祝う。学生と職員はイギリス風にガウンを着て、角帽を被る。式次第は最初に牧師の説教がある以外は日本と変わらない。卒業生の名前が呼ばれる度に保護者、親戚が歓声を上げ、笛やブブセラを鳴らすのがお国柄だ。
2016年9月14日水曜日
今日のランチはニワトリの丸焼き
毎日のランチは基本は持参する。ただ、どうしてもマンネリになるので、毎週水曜日だけは外食する。最近は近くのレストラン、と言うより屋台に毛が生えたような食堂、へ同僚と出かけることが多い。ランチ代はお互いに交代で払う。今日は、ニワトリの丸焼き、チャカラカというマメと野菜をピリ辛煮、キャベツの千切りをやはり煮たもの、そして超定番のてんこ盛りのパップ。パップはトウモロコシの粉をお湯で溶いたもので、黒人の主食だ。
それぞれのオカズとパップを一緒に手でつかんで食べる。ニワトリも手で裂きながら食べる。ニワトリの丸焼きは50ランド、全部合わせて70ランドで、日本円で500円もしない。パップは少し苦手なので、ニワトリを中心に食べた。3人でニワトリ一羽なので、さすがにお腹が一杯になった。KFCも近くにあるのだが、こっちがずっと安いし、野性味もある。ブンブンと周りを飛ぶハエは我慢するしかない(慣れたけど)。
写真はレストランの向かいにあるニワトリの丸焼き屋。これを買ってレストランに持ち込んで、注文した他の料理と一緒に食べる。
パップは味はほとんどないので、他の料理と合わせて食べる。
2016年9月9日金曜日
小学校見学
今日は近くの小学校を少しだけ見学させてもらいました。南アフリカでは部族毎に小学校があり、見学したのはソト族の小学校です。同僚の子供が通っているそうです。
小学生は全員制服を着用しています。各学年1クラスの小さな学校です。教室の掃除は子供がやるところは日本と同じですね。G1(1年生)のクラスで先生が「何か言ってくれ」と言うので「(午前中だったので)みんなOhayo!日本語でGood MorningはOhayoって言うんだよ」と話しました。
2016年9月4日日曜日
週末走り込みー30キロに再挑戦ー
普段は週末は15キロのランニングをしていたが、6月の初めにに30キロに挑戦した。ところが、急に倍の距離は無理があったのだろう。最後の数キロで完全に足が上がらなくなり、途中で歩くという散々な結果になった。
原因としては走力のなさと糖質切れ(ハンガーノック)が考えられた。それで、6月は15キロ、7月は20キロ、そして8月は25キロと徐々に距離を伸ばし、今日は30キロに再挑戦。結果は多少は膝にきたが、最後までハンガーノックも起こさず、完走出来た。ちなみに昨日の夕食はお好み焼きとビール、今日の朝食はパワーバーとプチ・カーボローディングをした。ペースは6分7秒と満足はしないがまあ許容の範囲。しばらくは距離を落として、苦手のスピードトレーニングでもするか。
写真はPhalaborwaの周回道。一周約14キロ。自宅から周回道に出るまでが約1キロなので、二周するとほぼ30キロになる。
2016年9月3日土曜日
断水の準備ー備えあれば憂いなしー
開発途上国の宿命とも言えるのがインフラの不安定性だ。具体的には停電と断水。停電はしばらくないが、これから暑くなってくるので増えてくるだろう。このあたりは幸いなことに断水はほとんどない。と言ってもあると非常に困る。先日、久しぶりに断水があった。これは水道の本管の工事のためだったが、半日ほどで復旧した。
と言うことで、万が一に備えて5リットルのペットボトル4本に水を蓄えてある。今回もこれを使って炊事やら風呂、タオルを濡らして体を吹いただけだが、を済ますことができた。備えあれば憂いなし。
しかし、任地によってはそもそも自宅に水道がなく、毎朝一番の仕事が共同の水場までバケツに水を汲みに行くという所も少なくないらしい。ここは水どころか、毎日シャワーからお湯が出る。相当恵まれている方だろう。贅沢は言えない。
2016年9月2日金曜日
露店@ナマハレ
勤務先の学校の近くの空き地では毎月1日、つまり給料日の翌日に露店がたくさんでます。古着や日用雑貨、野菜、果物等の食品が中心です。焼きたての鳥の丸焼きも売っています。屋台も出て、昼食くらいは食べられます。あまりめぼしいものはないので買ったことはありませんが、たまに冷やかしに行きます。
2016年8月27日土曜日
南アフリカの基礎教育(2)
南アフリカでは基礎教育は小学校に相当する Primary School と高等学校に相当する High School (Secondary Schoolとも言う)二種類がある。中学校に相当する学校はない。
Primary School は Grade 1(1年生)からGrade 7(7年生)が通う。授業は Grade 1からGrade 3までは各部族語で行われる。そして Grade 4 からは国語(部族語)以外の授業は全て英語で行われる。英語の授業そのものは Grade 1からある。教育学的には第一言語(この場合は各部族語)が確定するのは10歳前後だそうなので、その頃に切り替えるというのは理にかなっている。
ただ、あくまで第二言語なので、英語が苦手な生徒もいるし、それが原因で授業についていけなくなる子供もいる。
High School はGrade 8 から Grade 12まである。卒業すれば18歳だ。その後は 就職するか、CollegeまたはUniversityに進学することになる。
2016年8月26日金曜日
南アフリカの基礎教育(1)
勤務先の学校があるナマハレ(Namakgale)地区は人口約36000人。そんなに大きな町ではないが、小学校が5つもある。
南アフリカでは基礎教育は各部族語毎に行われるため、学校も言語毎にあるのだ。各部族の固有文化やアイデンティティを重視するという政府の方針なのだそうだ。公用語は11あるため、11種類の学校があるということになる。ただ、部族の分布は偏っているため、一つの地区にそんなにたくさんの学校があるわけではない。ナマハレの5校というのは多い方らしい。でも、地区によっては随分遠くまで通学しないといけないそうだ。そう言えば毎朝、子供を詰め込んだボロ車をよく見かける。遠くの地区からナマハレの小学校に乗せて行っているのかもしれない。
他のアフリカ諸国では小学校1年生から英語で教育を受ける国も多いようで、この場合はそんな苦労はない。しかし、大切な事だと思う。
2016年8月22日月曜日
世界最大のバオバブの木
先日、巨大バオバブを見に行ったばかりだが、同僚に誘われて「世界最大」のバオバブを見てきた。
自宅から西へ約100キロ離れた隣町のTzaneen(ザニーン)へ行き、さらに高速道路を北に30キロ程で普通道に降りる。案内板に従って、低木の続く荒れ地の中の未舗装道を土埃を巻き上げながらしばらく進むと、突然視界が開けて、芝生に囲まれた巨大なバオバブが現れた。入場料25ランド。日本円で180円くらい。
樹齢1700年以上、高さ22メートル、周囲47メートル。根本の人と比べると、その巨大さが分かる。2本の木のように見えるが、下部でつながっていて、一本の木に間違いない。ただ、残念なことに大きな枝が裂け落ちている。先週突然裂けたそうだ。内部はやはり空洞で、写真のような小さなバーになっている。裂ける前までは営業していたのだろうか。
木の周りは小さなレストランや宿泊施設、プールなどがあって泊まれるようになっている。昼間だが暑いのでベンチでビールを飲んでくつろいだ。
2016年8月17日水曜日
校内試験真っ盛りです
先週から校内試験が始まった。任地の学校は全国に50校ある TVET College (Technical and Vocational Education and Training College)の1つで、年数回のテストで進級・卒業が決まる。
その1つが8月に実施される校内試験(Internal Examination)だ。校内試験なので問題は講師が作る。担当科目の問題は僕が作った。過去問を参考にして作ったのだが、その過去問の内容が今ひとつ納得できない。でも、校内試験は10月下旬から始まる国家試験 (National Certificate)の模試的な意味合いもあるので、それに準拠した内容にした。
2週間の校内試験が終わると、本格的に国家試験モードに入る。成績(進級・卒業)の大半はこの国家試験で決まる。それまで2ヶ月あるのだが、学生はほとんど学校に来なくなる。自宅で受験勉強をするそうだ。日本なら試験範囲を終わらせるために、大急ぎで授業を進めて、その後は組織的に受験対策授業をするだろうだが、こちらではそんなことはしない。一部の熱心な講師が個人的に対策授業をする程度だ。僕も、一応は去年の国家試験の問題を手に入れたので、その問題解説の特別授業を実施する予定だ。
2016年8月8日月曜日
バオバブの巨木
バオバブはリンポポ州に多く生息する木で、写真のような特徴的な姿をしています。大きなものは高さ30メートル以上、幅は10メートル以上になり、樹齢は数千年に及ぶものもあるそうです。家から車で30分程のところにGiant Baobabと名付けられた大きなバオバブの木があるのですが、今日はそれを見に行ってきました。
国道71号線から未舗装道に入って10分程で到着しました。管理人がいて10ランド(約70円)の料金を払いました。Giantと言うだけあって写真のように巨大な木です。
中は人が何人も入れる大きな空洞になっています。バオバブはこのように空洞になっているものが多いそうです。
バオバブはリンポポ州に多く生息するため、州の木にもなっています。自動車のナンバープレートにはそのイラスト(左)が書かれています。
このバオバブも大きいですが、隣町のグレーターザニーンには世界最大のバオバブがあって、これよりずっと大きいそうです。時間があれば(気が向けば)見に行きたいと思っています。
2016年8月5日金曜日
南アフリカのHIV/AIDS
学校では定期的に学生対象にHIV/AIDSの無料の検査、カウンセリングとコンドームの配布が行われています。写真は学校の一角に設けられた特設テントです。
HIV/AIDSは南アフリカでは深刻な社会問題です。全国民の約12%が感染者と見積もられています。女性の感染率が特に高く、妊婦の30%が陽性です。陽性の妊婦の母子感染率も30%なので、これはモパニカレッジの学生の陽性率9%と一致します。つまり、学生のほとんどは母子感染だと考えられます。何の罪もない子どもたちの9%が生まれながらにHIV/AIDSに感染しているのです。幸い、徹底的な啓蒙教育や教予防活動によって若年層の感染率は低下の傾向にあるそうです。