2008年1月27日日曜日

グリーンテクノロジー:省エネグッズ編

地球温暖化には無関心な人でも昨今のエネルギーコストの増大で、もはや省エネは避けて通れない。でもどうやって?ちょっとしたグッズを使えばトヨタのプリウスを買わなくても省エネはできる。キーワードは「グリーンテクノロジー」。

「Kill A Watt」を家庭のコンセントに差し込めば電気の使用量を液晶パネルにリアルタイムに表示してくれるので毎時間、毎日、毎月、一年間の電気代を簡単に計算することができる。古い冷蔵庫やエアコンにつなげば、新しく買い換えるべきかを知る重要な目安になるだろう。アマゾンで22.98ドル。

KillAWatt

どうしても電気ストーブやパソコンの電源を切り忘れる人にはWatt Stopper社の「IDP-3050」がお薦めだ。部屋に人がいるかどうかをセンサーが感知して、いれば電源をオン、いなければオフにしてくれる。これで40ドルは安い?

IDP 3050
パソコン本体の電源は切っても、プリンタなどの周辺機器の電源は忘れがちなもの。「Smart Strip」はパソコン本体の電源のオン・オフを検知して周辺装置の電源も自動的にオン・オフしてくれる優れものだ。これもアマゾンで41.6ドル。
SmartStrip



アメリカ合衆国エネルギー省によればカラー表示のモニターは74ワットの電力を消費するが、モノクロ表示にすれば59ワットしか消費しない。そこでウェブをできるだけモノクロ表示にすれば省エネになる。Googleの愛用者ならできるだけGoogle-Black を利用しよう。全世界で見れば相当なエネルギーの節約になるはずだ(とか)。

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2008年1月19日土曜日

アメリカ人は本を読まない?

先日のMacWorld Expo でアップルCEOのスティーブ・ジョブスがアマゾンの電子書籍専用端末のキンドールに言及して、「キンドールは成功しない。なぜならアメリカ人は本を読まないから」と言ったとか。彼が言うには、統計上はアメリカ人の40%は1年に1冊以下しか本を読まないそうだ。ジョブスが言うのだからこのデータは正しいのだろう。ただ、反論すれば、平均的なアメリカ人は1年で約50冊の本を読むという統計もある。1年は約52週だから、ほとんど毎週1冊読んでいることになる。しかもアメリカの本は恐ろしく分厚くて、たいていは400ページ以上ある。これを1週間で読むのだから1日の読書時間はかなりのものだろう。つまり本を読む人間と読まない人間が極めてシャープに別れているということだろう。

僕はアメリカへ行くと必ず書店へ行く。アメリカ最大の書店チェーンの「バーンズ・アンド・ノーブル」が多い。広々とした店内の各所にすわり心地のよいソファーを配置してあり、たいていはカフェを併設している。もちろん持ち込んでコーヒーを飲みながら読んでよい。あまり居心地がいいので何時間も居座ってしまうこともある。店内はそんな人であふれている。

本が好きなアメリカ人はたくさんいて、しかも相当な読書家がけっして少なくないと思う。そしてアメリカの人口は先進国では圧倒的な3億人。しかも英語人口は世界で10億人以上もいる。これが巨大なマーケットでないはずがない。僕ごときが天下のジョブスに反論するのもおこがましいが、キンドールはきっと成功すると思う。でもジョブスも言うようにデザインはイマイチかなぁ。とにかくがんばれアマゾン!

客であふれるバーンズ・アンド・ノーブルの店内。ジョブスはクパチーノ(アップル本社のある町)のバーンズ・アンド・ノーブルに行ったことがないの?

BandN
 



2008年1月12日土曜日

新聞を止めて半年経って思うこと

実は昨年の8月で新聞を取るのを止めた。もともとこの何年かはニュースはほとんど新聞ではなくウェブで見ていた。特にIT関係の情報などは一般紙ではまともな情報は得られないのでウェブに頼っている人が多いだろう。唯一新聞を取っていた理由は家内が折込の広告を欲しがるためだ。しかしスーパーの特売情報のために安からぬ料金を払って新聞を取るのもおかしい話だ。そして、約半年たってみて予想通りまったく困らないというのが実感だ。

考えてみると、新聞や雑誌、本などの著作物は中身の情報が大切なのであって、媒体そのものには何の価値もない。オンラインで事足りるものをわざわざ化石燃料を使って運送するのは無駄と言うものだ。新聞の宅配などその最たるものだろう。生協の宅配で牛乳を配達してもらうのとは違う。地球温暖化防止の意味からも無用の二酸化炭素の排出は止めるべきだ。

その観点からだけではないが、今年注目しているのが電子出版だ。今まで電子出版はほとんど普及していなかったが、昨年はアメリカでアマゾンが電子出版専用端末の「キンドール」を発売して大きく様変わりした。最大の特徴は携帯電話のワイヤレスネットワークを使ったダウンロード販売だ。キンドールを買うだけで使えて、契約も不要、料金も無料、もちろん時間も無制限。いつでもどこでも本だけでなく、雑誌や新聞も紙媒体よりずっと安く購読できる。また、辞書も内臓され、ウィキペディアにも無料でアクセス可能だ。アメリカでは発売以来爆発的に売れて品薄状態が続いているとか。今年は本格的にブレイクするのではないか。

もっとも日本では悪名高い出版物の再販制度がある。とっとと廃止するか、それができないなら電子出版に関しては地球温暖化防止、森林資源保護の面からも値引き販売を認めるとかして促進すればよいのにと思う。

キンドールは僕のように通勤時間=読書時間な人間にはかなり魅力的だ。値段は399ドルだがワイヤレスアクセスが無料なことを考えればかなり安い。

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2008年1月10日木曜日

今年の注目は低価格ウルトラポータブル

今年注目しているのがウルトラポータブル・ラップトップ(Ultraprotable Laptop:超軽量ノートパソコン)だ。厳密な定義はないが、重量が概ね2ポンド(0.9Kg)以下のノートパソコンを言う。

昨年12月に欧米で発売された台湾のAsusTech製のEeeがその代表格だ。B5より一回り小さいサイズで、重量はちょうど2ポンド、CPUはCeleron M 900Mz、メモリーは512MBと一見非力だが、OSはLinux、ハードディスクの代わりに4GBのフラッシュメモリーを搭載している。何より345ドルという価格が衝撃的だ。ほとんどがウェブサービスでできるようになった今、快適にネットワークにつながりさえすれば余計な機能は不要だ。ネットワークにつながっていないときでもOpenOfficeがあればほとんどの作業で不自由はないだろう。

AsusTechだけではない。1月3日のPCWorld誌のウェブ版によるとLenovoもIdeaPadというウルトラポータブルを発売するそうだ。重量はEeeより少し重い2.3ポンド(1.04Kg)、価格はスペックにより800ドルから1200ドルになるそうだ。Eeeより高いにしても同社のThinkPadに比べると相当安い。

こういった超軽量で安価なノートパソコンの需要は今後大いに増えるだろうし、今年のトレンドの一つになるに違いない。もちろん他社も順次同様の製品を発売するだろう。

Eeeについては日本でも3月から発売される予定だが、LinuxではなくWindowsになる可能性が高いそうで、ちょっと残念だ。そのせいか価格もかなり高くなって5万円以上になるとか。アメリカのアマゾン(Amazon.com)でも売っているが、なぜか国外配送はできないそうなので、今度アメリカへ行ったときにでも買って帰るかもしれない。

Eeeへの唯一の不満はご覧の通りボディサイズに比べてモニターがやや小さいことだ。これは完全に値段と兼ね合いで仕方ないことだろうが。

AsusEeePC