2008年1月19日土曜日

アメリカ人は本を読まない?

先日のMacWorld Expo でアップルCEOのスティーブ・ジョブスがアマゾンの電子書籍専用端末のキンドールに言及して、「キンドールは成功しない。なぜならアメリカ人は本を読まないから」と言ったとか。彼が言うには、統計上はアメリカ人の40%は1年に1冊以下しか本を読まないそうだ。ジョブスが言うのだからこのデータは正しいのだろう。ただ、反論すれば、平均的なアメリカ人は1年で約50冊の本を読むという統計もある。1年は約52週だから、ほとんど毎週1冊読んでいることになる。しかもアメリカの本は恐ろしく分厚くて、たいていは400ページ以上ある。これを1週間で読むのだから1日の読書時間はかなりのものだろう。つまり本を読む人間と読まない人間が極めてシャープに別れているということだろう。

僕はアメリカへ行くと必ず書店へ行く。アメリカ最大の書店チェーンの「バーンズ・アンド・ノーブル」が多い。広々とした店内の各所にすわり心地のよいソファーを配置してあり、たいていはカフェを併設している。もちろん持ち込んでコーヒーを飲みながら読んでよい。あまり居心地がいいので何時間も居座ってしまうこともある。店内はそんな人であふれている。

本が好きなアメリカ人はたくさんいて、しかも相当な読書家がけっして少なくないと思う。そしてアメリカの人口は先進国では圧倒的な3億人。しかも英語人口は世界で10億人以上もいる。これが巨大なマーケットでないはずがない。僕ごときが天下のジョブスに反論するのもおこがましいが、キンドールはきっと成功すると思う。でもジョブスも言うようにデザインはイマイチかなぁ。とにかくがんばれアマゾン!

客であふれるバーンズ・アンド・ノーブルの店内。ジョブスはクパチーノ(アップル本社のある町)のバーンズ・アンド・ノーブルに行ったことがないの?

BandN
 



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