2014年12月15日月曜日

iPhoneのSIMロック解除−ファクトリーアンロックとは

SIMフリーの端末をいくつか調べてみたが、今ひとつピンとくるものがない。日本のSIMフリー端末市場は始まったばかりで、端末も廉価版しかなく、耳慣れない信頼性が低いメーカーがほとんどだ。できるなら使い慣れたiPhoneを使いたい。しかし、SIMフリーのiPhoneは6なら8万円、型落ちの 5Sでも7万円もして、とても手が出ない。

そこで、注目したのが、キャリアで買ったSIMロックされたiPhoneのSIMを解除するファクトリーアンロックサービスだ。

実はiPhoneのSIMロックは端末自体で情報を持っているわけではない。iPhoneに有効なSIMを挿入してアクティベーションすると、SIM内の情報とともに端末固有の認識番号(IMEI)などがアクティベーションサーバーへ送信される。アクティベーションサーバーでは、受信した情報についてサーバー内に保管された情報に基づき、iPhone側に起動許可を返信して初めてiPhoneが使用できるようになるの。特定のキャリア用にSIMロックがかけられている情報が登録されていれば、そのキャリア以外のSIMでのiPhoneの起動を許可しない。SIMフリーの情報が登録されていれば、どこのキャリアのSIMであっても起動を許可する。

ファクトリーアンロックとは、このアクティベーションサーバーの情報を変更してSIMフリーにするサービスだ。最大のメリットはiPhone自体を業者に送る必要がないことだ。申込み後も、まったくいつもと同様にiPhoneを使えるのだ。SIMロック解除の通知が来たら、別のSIMに変更するだけで良い。もちろん、Appleのサーバーにアクセスする訳だから、Appleも認めているまったく合法的なサービスだ。

このサービスをしている業者は日本にはない。海外のサービス業者のオンラインで依頼する必要があるが、なんとなく胡散臭いところもあり、信用できるかどうかわからないのが正直なところだ。日本のサイトで、代理店をやっているところがあって、見積もりを依頼したがauの32GBモデルで2万5千円と、なかなかの値段だ。

それで、Googleで見つけたイギリスにある業者にも見積もりを依頼したら60ポンド(約1万円)。これだけ値段の差があると多少の胡散臭さはあっても頼みたくなる。それに僕のクレジットカードはオンラインショッピングの保険が付いているので最悪の場合保証されるはずだ。それで思い切って申し込んでみた。

SIMロックの解除まで1−2週間かかるという返事が来たが、2週間たっても全然解除されたという通知が来ない。3週間ほど経ってからで「あなたのiPhoneベーシックサービスでは解除できないので追加料金が50ポンド(約9千円)必要だ。追加しないなら返金する」という返事が来た。ここまで来たら後には引けないので、追加サービスを申し込んだ。さらに一ヶ月後、「騙されたか・・」と諦めかけた頃に「あなたのiPhoneは完全にSIMロックは解除されました」という通知が来たのだ!

さっそく、auのSIMを抜いて、ワイヤレスゲート(ヨドバシカメラ)の格安SIMをセットし、APNを設定してみた。そうすると、写真のようにちゃんとNTT DOCOMOのネットワークが認識されて、メールもTwitterもウェブ閲覧も問題なくできるではないか!

買ってから二年間たっているので、1万9千円払ってSIMフリー化するのが高いか安いかの判断は人によるだろうが、僕は十分に価値があると思う。ちなみにauのネットワークはやや特殊なので追加サービスが必要だったが、DOCOMOやSoftBankならベーシックサービスの60ポンド(約1万円)でSIMフリー化できる可能性はあると思う。ジェイルブレイクやSIM下駄を履かせるサービスと違って、iOSのアップデート等はまったく問題なく行える。実際、最近 iOS 8.1.2にアップデートしたが問題なかった。

興味のある人は https://www.officialiphoneunlock.co.uk/ サイトを覗いてみてはどうだろうか?ただし、当然だが完全自己責任でお願いします。

SIMアンロックiPhone

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