2009年11月8日日曜日

Kindle に日本語は必要?

Kindleのインターナショナル版が出て一ヶ月も経たないのに、ネット上では日本語化の方法が出回っている。ハックすることで日本語の表示ができるようにするというものだ。と言ってもAmazonから日本語の電子ブックが発売されている訳ではないので、テキストモードのウェブがブラウズできたり、日本語の書籍・文章をスキャナで読み取ってKindleで見えるようにできるに過ぎない。まあ、技術てきにはそれなりに興味深いことではあるが、僕はリスクを取ってまで日本語化する気はまったくない。Kindleを買ったのはあくまで「英語の本」を気楽に簡単に読むのが目的だからだ。もちろんAmazonが正式に日本語化するならそれは大歓迎だ。

Kindleを手にして誰もが思うことは、音楽があっという間にダウンロード販売が中心になったのと同じように、いやそれ以上のスピードで本が電子ブック化されるのは間違いないという事だろう。もちろん僕は本のインクの匂いが大好きだ。趣味の良い装丁はティーカップのように中身を一層引き立たせると信じている。物心が付いてからひたすら本を読み続けてきたノスタルジーもある。

暇な日曜日の午後など、壁一面の本の背表紙を眺めていると、ふと10年以上も前に読んだ本が目に留まり、もう一度手にしてぱらぱらとページをめくってみる。そして、興が乗れば再読する。電子ブックではなかなか経験しそうもない至福の時間だ。それは認めよう。しかし、それでもKindleは素晴らしい。

iPodの最も素晴らしい点の一つは、所有する全ての音楽を持ち歩ける事にある。Kindleも同じだ。そしてKindleはPCや携帯電話と繋げることもなく、スタンドアロンでいつでもどこでも欲しい本を買うことができる。本好きにとってこれ以外の選択肢はもはやない。

Kindleなどの本の電子化で、本を読む量(時間)は増える。つまり、著作権者は印税が増えて儲かるだろう。日本の著作権者の皆さん、旧態依然たる出版社にひきづられているとビジネスチャンスを失いますよ。

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