2008年11月16日日曜日

超「超」整理法とGoogle

1993年にベストセラーになった「超」整理を憶えている方は多いだろう。「分類するな。ひたすら並べよ」という主張は新鮮で、これを読んで「押し出しファイリング」を始めた人も多いだろう。僕もその一人で、今でも角型2号の封筒に何でも入れるというのは紙の書類を整理する基本スタイルになっている。

その著者(野口悠紀雄)が新著、超「超」整理法を出した。「超」整理法を超える整理法ということで興味深いタイトルだ。さっそく読んでみると全編Googleの礼賛のような内容だ。新しい主張は「分類するな。ひたすら検索せよ」

この主張自体は特に目新しいことではない。すでにペーパーレス化が進んだオフィスでは当たり前で、氏が絶賛するGmailのパーソナルデータベース化などとっくに実践している人も多いだろう。僕もここ数年はデータをできるだけローカルに置かず、GmailやGoogle Docsに保存するようにしている。写真の保存はGoogleのウェブアルバムだ。探すときはGoogle Desktopで探せばパソコン内かGoogle内に保存しているかを意識することなくシームレスに検索できて便利この上ない。

さらに、一度パソコンがクラッシュしたときがあった。パソコンローカルのデータはバックアップ以前のデータしか助からなかったのは言うまでもない。しかも、このときはマーフィーの法則により、いつもは一ヶ月に1回取っていたバックアップを半年も取ってなかった!もちろんGoogleに保管したデータは全て無傷で大いに助かった。そんなこんなで、ますますGoogleへの傾斜が大きくなった。

ところで、この本で紹介されていたあるGmail Drive というフリーソフトを知らなかった。7ギガバイトもあるGmailをネットワークドライブとして使えるという優れものだ。インストールするとWindowsエクスプローラにGmail Driveというアイコンができ、通常のドライブのように自由にファイルを保存することができるのだ。もちろん検索することもできる。以来貴重なファイルをわざわざGmailの自分宛アドレスに送ったりする手間が不要になった。これを知っただけでもこの本を買った価値があると言うものだ。

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