2009年10月3日土曜日

自転車の最高速度は?

タレントの長島一茂も自転車乗りらしい。テレビで「ロードバイクなら60キロや70キロは簡単に出ますよ」と言ったとか。実際自転車の最高速度はどのくらいだろうか。僕もロードバイクを持っているが、平地での瞬間最大速度は50キロちょっとくらい。40キロ以上を維持できるのはせいぜい数十秒だろう。下り坂なら60キロ台を出したことはある。ものすごいスピード感と、落車したら死ぬかもしれない恐怖感で、止まってしばらくは指が強張ってハンドルから離れなかった。ロードレースの最高峰、ツールド・フランスの山岳コースでは時速100キロを超える。

しかし平地では競輪選手でも時速70キロ台くらいまでらしい。自転車は空気抵抗が大きすぎて、そのくらいが限度なのだ。30キロで推進力の80%は空気抵抗に取られる。70キロを超えると95%以上になる。それ以上はいくら脚力=推進力があっても空気抵抗に奪われてスピードが出ないのだ。

時速80キロ以上の記録の場合は、例えばトラックの後ろを走るとか空気抵抗が極端に少ないような状態で走ったものだ。それなら130キロ超の記録があるそうだ。

長島一茂は元とは言えプロ野球選手だから、かなりの脚力があるだろう。その意味で60キロや70キロという主張は正しいが、「簡単に出せる」というのは、「その気になればそれ以上出せる」という意味にも取れる。そうなると眉唾というか嘘になる。

 

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