2007年7月15日日曜日

アメリカでカーナビが普及しない理由

僕は10年以上日本で車を運転したことがない。そのせいでカーナビを一度も使ったことがない。年に1−2回アメリカへ行ってレンタカーを運転するがカーナビが付いている車をほとんど見たことがない。替わりに一般的なのがドライビング・ダイレクションだ。 YahooでもGoogleでもポータルサイトに必ずある機能で、出発地と目的地の住所を入力すると目的地までの詳細な道順や距離、所要時間が表示される。これをプリントアウトして持参してその通り運転すればよい。

日本にないのは不思議だったがよく考えると当然だ。アメリカの道には数メートルの短いものでも必ず名前が付いていて、交差点などの道路標識に必ず道の名前が表記されている。だから「ウォール通りを右に曲がり3マイル進んで、ブロードウェイ通りとの交差点を左に曲がり・・・」というように指示されれば目的地にたどり着く。日本ではこうはいかない。

アメリカでは住所の表記は「ワシントン通り400番地」など道の名前が基準にになっている。大きな道ならよいのだが、短い道だとどこにあるかは地元の人でも知らない。だからアメリカの地図には道の名前のインデックスが付いている。その町の全ての道の名前が網羅されているので必然的に虫眼鏡がないと見えないほど字が小さい。夜などは暗くて道の名前の標識が見えにくいし、地図で探すのも苦労する。

それでアメリカでもカーナビがあれば便利だろうと思うのだが、レンタカー代+1日10ドルくらいするので借りたことがない。アメリカ人もドライビング・ダイレクションならタダなので高価なカーナビを買う気にならないのだろう。電話の市内通話がタダなのでブロードバンドの普及が遅れたのと同じ理屈かもしれない。

ニューヨークはマンハッタンのブロードウェイとウォールストリートの交差点の標識

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