2009年2月14日土曜日

今年も確定申告の季節です

また確定申告の季節がやってきた。といっても所得税ではない。僕はフリーのITエンジニアなのだが、自営業者ではなく、法人化している。それで毎年法人税の確定申告をしなければならない。期限は決算後2ヶ月以内と決まっているので、2月末までだ。

会社は15年ほど前に作った。日本ではなく、カリフォルニア州で設立登記した。当時、日本では株式会社は資本金1000万円以上、有限会社で300万円以上という制限があった。ビジネスという極めて私的な事に国がその元手に干渉するのはおかしい話だ。カリフォルニアではそのような制限は一切なかったし、外国人でも自由に株式会社を作ることができた。それで、知人のアメリカ人の弁護士に頼んで会社を設立したのだ。

アメリカから帰国してフリーになって、しばらく休眠状態になっていたその会社の日本支社ということで登記をした。これは司法書士とかに頼まず自分でやった。会社と言っても従業員はいないし、売上も大したことはないが、自分(社長)と会社はあくまで別人なので、いろいろな事を区別できると言う意味では便利と言えなくはない。

例えばパソコンを買うと普通は固定資産で計上して、減価償却をしないといけないが、この計算が面倒だ。それで個人で買って、会社が使用料を払って借りる形にすれば経費になるし、計算も楽だ。フリーだと、家賃も普通は三分の一しか経費にできないが、会社なら正式に契約書を交わす(もちろん甲も乙も自分になる)ことで半分を経費にできる、などなど。

でも、たった一人(自分のことだ)のために給与計算をして、年末調整もしないといけないので面倒だ。白色申告なら楽なのになぁとも思うが、最近はフリーでも契約先に青色申告を求められる場合も多くなったそうなので、それなら法人でもそんなに大差はない。

確定申告書は一回目だけはチンプンカンプンだったので、税理士に頼んだ。でももったいないので二回目からは自分でやっている。2-3年は税務署で間違いを指摘されたり、電話がかかってきたりしたが、ここのところはそんなこともなくなった。わからない箇所は税務署で正直に聞くと親切に教えてくれるし。

フリーのエンジニアで法人化を考えている人もいるだろう。メリットデメリットは人によって違うので何とも言えないが、作ったり運営する手間は案ずるより生むが易しで、そう大したことはないとだけ言っておこう。もちろん僕のように外国で作る必要ない。日本でも1円で株式会社が作れるようになったのは結構なことだ。

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