2015年10月13日火曜日

南アフリカとアメリカとオーストラリアの共通点

南アフリカ人の約9%は白人、特にオランダからの移民の子孫で、自らをアフリカーナーと呼ぶ。彼らの多くは巨漢、と言うより肥満だ。アメリカ人も肥満が多い。オーストラリア人も同じだ。共通点はヨーロッパからの移民という事だ。

僕のアメリカ人の友人が以前、その歴史的由来について説明してくれた。もちろん彼も体重が100キロをかるく超える巨漢だ。彼の説では、開拓時のアメリカ人はヨーロッパから来た貧しい農民や労働者がほとんどだった。アメリカで待っていたのは本国以上に過酷な労働だ。忙しい彼らに必要だったのは、調理が簡単で重労働を支えるための高カロリーの食事だったのだ。そして、食生活ほど永続性を持つ習慣はない。重労働から開放された後でも食生活を変えなかったアメリカ人が過度の肥満に陥ったのは当然だと言うのだ。この説明はなかなか説得力があり、南アフリカやオーストラリアにそのまま当てはまるだろう。

日本でも健康志向の高まりで、テレビの食品のコマーシャルはカロリー・オフだらけだ。ビールなどのアルコール飲料から牛乳、ヨーグルト、チーズ、アイスクリーム、冷凍食品、ドレッシングなど、うんざりするほどだ。これに対して南アフリカやアメリカではファット・フリー(脂肪分ゼロ)の食品のオンパレードだ。スーパーにはありとあらゆるファットフリー、あるいはローファットの食品が並んでいる。

カロリーとファットのどちらが栄養学的により肥満の原因になるのかは知らないが、当然のことだが、カロリーオフやファットフリーの食品を食べたから痩せるわけではない。通常のカロリーやファットのたっぷり入った食品の代わりに同量だけ食べれば「より太らない」にすぎない。低ニコチン・低タールのタバコを吸って「健康に良い」などとを言っているのと大差はない。健康になりたいならもっと別の方法を考えろよと言いたい。

写真は南アフリカでよく売られている「揚げパン」その名も「fat cake」と言う。当然カロリーたっぷり。これを毎日のようにランチで食べていれば太って当然。

 

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